ありちーのネット研究室☆

これ、伝えたい!誰かに教えたい!って思ったことを書いていきます!

税務調査に困った人必見!国税局・税務署の訪問に焦らないで!!

税務調査。

おそらく経営者、もしくは後ろめたいことをしている人間には何よりもダメージが大きなものだと思います。
そもそも、一般的な税務調査は「普通のサラリーマン」にはありません。全て会社が源泉徴収(年末のアレです)などで進行してくれてますから、あなたが給料以外で収入、所得がなければ100%トラブルになりません。なったとしても会社の経理ミスなのであなたに落ち度はありません。
しかし、このページを見ているあなた。
税務調査のページを検索していたということは少なくとも身の回りに起こっている可能性があるということ。ですよね。
自営業、中小の法人組織、もしくは申告をしなかった所得(ギャンブルなど)があった、もしくは、「脱税した」人か。
どれかに当てはまると思います。
今回は、平成最後に約12年続けてきた個人事業、法人組織に税務調査が来たことで思ったこと、実際にあったこと書き記していきます。
この記事は「安いSEO対策」はしていません。
客寄せも、あなたの不安心を煽ることも、逆に安心させることを目的にも書いていません。
これから先筆者がもし「脱税」の道を進もうとしたとき、「馬鹿だな」と思わせるための日記です。
脱税は、本当におろかで馬鹿な行為です。絶対にやめましょう。
※ 必ずバレます。
もし、今同じ境遇で税務署からの訪問に困っている場合は本当にじっくり読むこと。自分に当てはまっていないかを見ることを勧めます。

目次

① 税務調査の始まり

② 実際の税務調査と、不安になり始める頃

③ 税務調査で感じたこと

大きく以上の3点にまとめて書いていきます。

名前の部分は書けないので「旦那」と「嫁」を伏字扱いとします。

① 税務調査の始まり

1-1 急な訪問者は税務署署員

この日は午後から知り合いの会社の助っ人に呼ばれていて11時前に家を出る予定でした。
朝10時過ぎに目が覚めて布団でゴロゴロとしていると珍しくインターホンが鳴りました。
嫁が玄関を開け、少しすると慌てて私のもとに。
「税務署の人が、旦那はいるか?ってきたんだけど!」
顔には焦る表情。眠気も一瞬で飛びました。
とりあえず朝業服に着替えてすぐに玄関へ。

税「旦那さんですか?」
私「はい。」
税「急にすいません。税務帳簿をみせてもらえませんか?」
私「すいません、これから仕事で時間があまりないんです」
税「少しもダメですか?」
私「少し待ってください」

私が無理に自分の意思を貫かなかったには顧問税理士に相談するためだった。
実際にすぐに税理士に確認すると、要点が2つ。
・追い返して問題はない。
・通常必ず事前に電話してからくる。
と言われました。嫁に確認するも税務署から連絡はスマホの履歴を見てもこの数週間無しとのこと。
事実確認を済ませ、今度は強気に、
私「申し訳ありません、時間がないのでお帰りください。」
税「仕事は何してるんですか?」
私「お話することはありません。顧問税理士に連絡してください」
税「通帳も見せてもらえませんか?」
私「すいません、時間がないんで車をどけてください」
この時、税務署の車が家の前を塞ぐように止まっていて車が出れなかった。
税「連絡先を教えてください。聞きたいことをまとめてまた連絡します」
私の連絡先を聞くと車を少し前進させて、その場をやり過ごしました。

これが、私と税務署の最初のやりとりでした。
このあと、顧問税理士と電話でやり取りをしました。税務調査だから早急に日程を開けて応答するよに、とのことでした。
いままで税理士に依頼して、なんでもいいから税金払わないように節税して欲しい、とは依頼しました。
個人から法人にもなりました。
税金は最初は払えませんでしたが数年前からはちゃんと払いました。
なにがいけないんだろうか?
思い当たるところがありませんでした。これは本当です。
特段、脱税をしているわけでもない、売上をちょろめかして申告した記憶もない。(売上が高くなるので意図的に仕事をしなかったことはあります。)
税理士にもそれを伝えました。税理士も怪しいところはないから大丈夫だ!迎え撃とう!とのことでたまたま翌日フリーだったこともあり、税務署が早くしろと言うなら明日でも大丈夫!ということで日程をつけました。
実際に、1日で準備が出来るほど何も隠すものもなかったんです。
適当に保管してた書類を引っ張り出して用意するだけ。経費で高額なもの(1万円以上で理由がわからないものはないか?)などを確認していました。
それ以外は本当に何も無し。
ただ、翌日それは一転します・・・。

1-2 税務署の自宅調査

翌日、税務署員が自宅にきまいした。中年と若い大学生のようなひょろいのが一人ずつ。
手には大きな髪袋を持っていました。
税務署員二人。
私。
顧問税理士2人。
嫁は子供たちがいるのでうるさくなる都合で外で遊んでいてもらいました。
家の中は、おそらく税理士も、税務署員も第一印象は「汚い」でしょう。
家の外は昨年外壁塗装をしたので多少綺麗。
庭には飼っていた犬が先月死んで片付けられたので綺麗にまとまていて、外ツラに関しては「普通の家」でした。

ですが、中身は違います。
毎日365日ほぼ休みなしで10年働いてきた6人家族の無残な生活環境がそこにありました。
小学5年生の長女を筆頭に4人の子供たち。家の中あ全てがおもちゃ箱のよう。
壁や扉にはクレヨンやペンで落書き。壁紙も剥がしたり落書きしたり、ゴミやおもちゃが床に散乱。
畳2畳分のスペースに仕事の書類やがまとめられていて、部屋の隅にはプラケースが何個も積まれていて洋服やおもちゃが乱雑に放り込まれ、選択済みの洋服が部屋の隅に山盛りになっている。
ゴミ屋敷の一歩手前、といったところだろう。
来客者4人は特に何も触れず、無言で部屋を見渡すと気まずそうに床に座った。(テーブルがないのでカーペットにじか座り)

最初は、顧問税理士から何をしに来たのかの確認だった。
税務署職員はただ、「税務調査」と答えると質問があるので私の話を聞きたいとのことだった。
税務署職員は、
・私の仕事はなにか?
・昨日はどこへ行ったのか?
・売上はのびているか?
・一件あたり利益はどのくらいか?
・どんなことを今までしてきたのか?
などのどうでもいいことや在り来りな世間話で囲いを埋めていく。
私も、仕事柄人を追い詰めていくことは得意だ。心理学の心得も多少はある。
この行為は、まず私を油断させるためのものだったに違いない。
自分たちは怒っていない。ただ確認で見に来ただけ、あなたのことを疑ってはいない。などまずはアプローチをしているのだ。
その証拠にこの時中年の男は開口一番、
「私たちも公務員なので時間内に戻ります。17時には遅くとも帰りたいのでご協力お願いします。」
「嫁はどこにいったんですか?」
私が、子供がうるさくなるんで散歩に出てます。
と答えると、気を使わせて悪かった、とすぐに謝罪を入れたりあくまでも「対等」さをアピールしていた。

この時既に夕方だったのだが、短い時間で帰るから大丈夫、と心理的に思わせたのだ。
一般的に税務調査は7年。短くてまずは3年の確認。
仮にも年間数千万の売上がある、その3年の内訳を見ることは不可能だ。簡単な確認で帰るのだろう、と皆が思った。

今までの経歴、この仕事を始めたきっかけ、どこで修行したのか?その後どのように集客しているのか?
など簡単に聞かれた。この時、若い方はひたすら聞き専だった。喋らず、時折何かをメモする程度だった。私は若い方の動きをずっと気にしていた。
その視線は私の顔ではなく、手足、上半身、視線とよく見ていた。
心理学的に「嘘」を付くときに出る合図を探しているに違いない。
そう思った私は中年の話を聞き、返事はするものの視線は若い方の目をずっと見ることにした。
動かなければ判断はできない。視線もずらさない。そうすると面白いほど若い職員は態度を変えた。
手に持っているボールペンを指で何度もノックして「カチっカチっ」と音を立てている。
足も揺さぶっていて明らかにいらだちや焦りが出ていた。たまに声を発することも出てきた。その度に中年の方が静止していた。
まず、この行為は外堀を埋めることが考えられる。
つまり、一度話したことを後から「ノー」と言えなくさせるのだ。
そのため、何度も重要そうなところでは間違いないか?よく思い出すように、と言われ、その回答を若い方がメモを取っていた。
質問の内容など、細かいところはここではかけない。脱税に協力をしてしまうから。
実際に、今回の税務調査で経験するとよくわかった。
途中で作戦を切り替えたのは税務署職員だった。
「綺麗に帳簿つけてるんですね」
「旦那さんは協力的ですよ」
と顧問税理士も話してくれる。その時に帳簿を見ることをやめた。
このあと、いくつか質疑応答が有り帳簿3年分を持って帰って行きました。

② 実際の税務調査と、不安になり始める頃

2-1 長い税務調査

結果、約4ヶ月かかりました。
最初はネットの記事を見てすごく不安になりました。
初動が遅くなると対策がなってない、莫大な税金が来る。などの煽り文句が非常に多かったのを覚えています。
ちなみに、私が疑られていたのは約1500万円の脱税、所得隠しでした。
遡ぼって調査する期間にもよりますが、7年であればその分住民税、所得税、消費税などあらゆる税金に追加徴税がされてその金額は途方もないものになります。全体の40%としても約600万、延滞金などあればもっと高額になります。
税理士も、700万くらいは覚悟しましょう、とのことでした。
ネットで税務調査、と検索すると様々な広告がでます。何百万も節約になった、税務署OBがいる、実績多数、様々な言葉があり、冷静な判断が出来ない自分は一度税理士を変えようかと嫁に真剣に相談しました。
ですが、税務調査の対応をするのに80万円から150万の報酬を取る。と言ったのがこのような税務調査専門の税理士です。
私は、嫁が止めなければ電話したと思います。そのくらい追い詰められますし、未知の請求金額は恐ろしいです。
結果、依頼はしませんでした。

約四ヶ月、たまに連絡が来ると思ったら、この金額はなんだ、とか、この書類を出せ、とか、通帳から引き出したお金の使い道などを言われました。
今回税務調査に来た人間は新入りと上席(税務署でNO2くらいの人)だと後から分かりました。
向こうからしたら研修だったのかと思います。
段取りも、調べるのも遅く時間がすごくかかっていると税理士も言っていました。
途中で税務署の人事異動があり、担当が変わりました。また、同じ説明をしたり気が参りそうでした。
そんな中、吉報が舞い込んで出来たのです。
税理士から、終わった。との報告でした。要点だけをまとめます。
・税務署が提案してきた内容でよければこれで終わりにします。
・税務署には来ないでいいです。納付書をおくります。
・旦那さんと嫁さん合わせて当初の3分の1程度の金額で終わりました。
・期間は5年の調査でした。
・今年からも正しい申告をしてください。
・税理士報酬は20万円です。
これが4ヶ月後の決着でした。
細かく書きたい気持ちはありますが、書く事ができないのが本当にもどかしいです。
しかし、税務調査専門の税理士、なんかではなく普通にあいる、個人の町の税理士でもこれほど納税額が安くなります。
本来、税務署に呼ばれて取り調べを受けるはずがそれもなし、納税額が思っていたほど高額ではないのも救いでした。
この4ヶ月、私が何をしたのか?
簡単です。
本当に、あるがままを話、提出しました。
家にある伝票、なくしてしまったものもあること、メモをしていなかったもの、必要になって買ったものなど、様々です。
預金を引き出したり、あずけたりしたものお10万円以上のものは覚えている限りちゃんと説明しました。
誰もいない無人の時間に私の倉庫に税務署員が来て調べているときもありました。
しかし、文句は一切言いませんでした。
正直同業者も売りました。
この業者が付き合いある、こいつが控え持ってるはず、個人名で売った、会社同士ではない、など相手が脱税していなければ痛くも痒くもないですが取引先の開示をして頻度、時期などを伝えました。反面調査があって調べれば分かること。私が伝票をなくしても売上の確認はできる!と主張しました。
その後は、ひたすらに待ちました。

これらを見ていて思ったのが、私が忘れているようなことも向こうは調べてきました。ありとあらゆるほころびを見つけては納得できることが出るまで徹底的に探し出します。
私の場合、一番は「隠さなかった」事が大きいようです。
悪質な脱税、と判断されればもっと調べられ、税務署の態度も悪化していき最悪の未来があったかもしれません。
隠さず、協力することが無駄な出費を抑える鍵だと思います。
なにより、今回は私のやったことで500万の削減に成功したのですから、嘘に嘘の上塗りはやめて、申告することが大切です。

③ 税務調査で感じたこと